梅雨から夏にかけて、足裏に強い痒みを伴うことがある水虫は、完治しても何度も再発を繰り返す難治性の皮膚病として知られていますが、なぜ治りにくいのでしょうか。
その原因を知れば、水虫の治療の効率化を助けるだけでなく、再発防止にも役立ちますので、ここで学んでいきましょう。
<原因その1> 治療が不十分なため
水虫の治療は、白癬菌を抗菌する水虫薬が必要となりますが、完治するためにはどのようなメーカーの水虫薬であっても、最低3ヶ月以上は塗り続ける必要があります。水虫は治ったかどうかの判断が見た目では出来ないので、市販の水虫薬を使用される際は、毎日必ず塗り続けることと、最低でも治療期間の3ヶ月は続けることは守らないといけません。また、水虫薬の塗る量にもコツがあります。少ない量では、白癬菌の増殖を食い止めるには、不十分となりますので、こういったところにも注意が必要です。
なお、水虫の種類によっては、半年や1年以上もの期間、治療を続けなければならない水虫もありますので、治療の際は見た目で判断しないことが大切となります。
<原因その2> 足の形にも原因があるかも
水虫は、足の蒸れやすい人がなりやすいとも言われています。パンプスやヒール、幅の狭い靴を履いている方は、指と指の趾間と呼ばれるところが密着しやすく、蒸れを引き起こしやすいので、これが水虫を引き起こしたり、再発させる原因になっていることが多くあります。特に足の中指と薬指、薬指と小指の間は密着している方が多く、蒸れを引き起こしやすく、水虫にもなりやすいということがよく知られています。
足の蒸れを抑えるだけで、水虫を効率的に治すことが出来るので、気をつけたいところです。
<原因その3> 耐性がついているかも
ウイルスがお薬に耐性を持ってしまうということは、よく知られていますが、水虫の原因菌である白癬菌も同じように水虫薬に耐性を持ちます。強い成分の水虫薬の場合、再発を何度も繰り返している場合、水虫がその水虫薬に耐性を持ってしまい、効果が十分に発揮出来ないということが起こります。有効成分の強弱で選ばなくても、医薬品の水虫薬を使えば、水虫は治りますので、最後まで完治させて、再発させないことが大切です。
<原因その4> 身近に白癬菌が多いのかも
水虫を患っている方やご家族に水虫を患っている方がいるご家庭のお住まいには、白癬菌が多く分布していることも、水虫を治りにくくさせている原因の一つかも知れません。洗面台、台所、トイレ、脱衣場はもちろんのこと、水虫を患っている方が多く過ごされているリビングやソファーの周りには多くの白癬菌が潜伏していることが多く、水虫の治療をしながら、感染するというループを引き起こしている可能性があります。
こまめな掃除をすることで、白癬菌をご家庭から撲滅するようにしましょう。
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